コラム

日本回転寿司

ヤンゴンでも最近は日本のお寿司の看板を時々見かける。誰がやっているのだろうと想像するが、以前は冷蔵設備や停電などの問題があったせいか、海から30キロ以上離れているヤンゴンで海産物を見かけることはあまりなかった。そのため最初のころはミャンマー人は淡水魚しか食べないのかと思ったりもした。
しばらくして市内でも普通に海産物を見かけるようになり、今は誰でも抵抗感なく食べている。しかし生で食べるという習慣は今でも一般的ではない。そんな中で、外国人が多いホテルは別として、市内でお寿司の看板や暖簾を見かけるというのはいろいろ想像力を掻き立ててしまう。ホテルではバイキングの刺身を山盛りにして食べているアジア系の外国人などは何度も見ているけど、ヤンゴン市内に看板が出ていれば別で、外国人や在日体験があるミャンマー人ならわかるけど、それ以外いったい誰が食べているのだろうか、高いのか、商売になっているのだろうか、外は30℃を超えるなかで衛生面は本当に大丈夫だろうか、いろいろ頭に浮かんでしまう。

 さらに刺激的だったのは、市内サンチャウンにあるシティ・マートに買出しに出かけた際、「日本回転寿司」の看板が入り口にあるのを見つけたときで、好奇心にかられて前まで出かけたが入るのはやめた。誰も客がいなかったし、確かにこじんまりと皿に乗せられた握り寿司がパラバラと回っていたが、どうしても食べる気はおきなかった。

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